学習障害の子供を持つ親として、将来に不安を覚えてしまいます。
私の息子自身も、現在学習障害を持ちながらのフリーランスのカメラマン(30代)として、日夜努力を重ねての、社会人生活を送っています。
親として陰ながら自分の足で立ち、自立してくれていることを頼もしく見守っています。
そんな彼が自分(当時15歳)に対して5年後の自分(20歳になった自分へ)という手紙を書いて送っていました。
そんな手紙が手元に残っていたので、紹介したいと思います。
(本文抜粋、本人の書いた文字通りにしています。)
今は元気にしていますか?
自分にあまくなってませんか?
ちゃんとしごとしてがんばってるとおもいますが
しっかりがんばっていますか?
なんでもがんばればできる
なんでもあきらめずがんばってください。
15のときの夢かなってますか。
ちゃんとバイクのめんきょとれましたか。
しっかりがんばっていきてしあわせにねー
彼は彼なりに自分に向き合って、自分に言い聞かせるような手紙を、将来の自分に送っているのを、改めて現在読み返すと、闘っていたんだなあと思います。
これから紹介する方々は、有名人でありながら発達障害のなかでも読み書きに障害を覚え、向き合ってきた方々です。
ここまでの有名スターのように、発達障害の方々全員がなれるものではありません。
トム・クルーズ
1962年7月3日生まれです。アメリカ・ニューヨーク州シラキュース出身の俳優です。1986年の映画「トップガン」が世界的大ヒットとなり、一躍トップスターの仲間入りを果たしました。その後も次々とヒット作に出演し、2022年のこの夏には、「トップガン マーヴェリック」が『トップガン』の36年振りの続編として大ヒット上映中です。
俳優、プロデューサーとして活躍をしているトム・クルーズさんも幼い頃から学習障害に苦しんでいたことは有名な話です。
字が全く読めないためセリフは録音したものを聞いて覚えるという独自のやり方で克服されています。
ウィル・スミス
1968年9月25日生まれです。アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアの出身です。
俳優、映画プロデューサー、ラッパーとしても活躍。
出演した映画はジャンル問わずメガヒットとなり「ドル箱俳優」とも呼ばれています。
代表作は「メン・イン・ブラック」シリーズがあります。
「大人になってから発達障害の診断がついた」と公表をしています。
子供の頃は「落ち着きがない」などの理由から、問題児扱いをされて苦労してきたそうです。
また、俳優になってからは「台本を覚えるのが大変」といった旨の発言をしていることから、診断としてはADHDやLDの可能性が高いと考えられています。
オーランド・ブルーム
1977年1月13日生まれです。イギリス出身の俳優です。
1997年に映画「オスカー・ワイルド」のエキストラに近いような役として映像にデビューしています。
2001年に出演した「ロード・オブ・ザ・リング」が大ヒットし、一躍人気俳優の仲間入りを果たしました。他にも「パイレーツ・オブ・カリビアン」等の人気作品にも出演するなど、世界的俳優として活躍しています。
オーランド・ブルームさんは発達障害の一つ「失読症」であることをインタビューで告白しています。失読症は普通の人より読み書きが大変で、セリフを覚えるのもとても苦労しているということです。
インタビューで「今でも毎日闘っている状態。台本を読んだり覚えたりするのが大変なんだ」と俳優としての苦悩を語っています。
スティーブン・スピルバーグ
1946年12月18日生まれです。アメリカ出身の映画監督で、映画プロデューサーも務めています。
アメリカ映画アカデミーの会員でもあり、大英帝国勲章を受章しています。手掛けた作品は数多く「ジョーズ」「E.T」「ジュラシックパーク」シリーズなど多くの作品がヒットしました。
スティーブン・スピルバーグさんは、2012年に自身が学習障害の一つである「ディスレクシア(難読症、読字障害)」と診断を受けたと告白しました。また、過去には「アスペルガー症候群」との診断も受けています。子供時代にはこの障害によっていじめに遭っていたことも語っており、学校が嫌いだったと自身が辛い子供時代を過ごしていたことを明かしています。
ミッツ・マングローブ
字が認識できないため読むことが困難だそうです。
そのため全て絵にしてイメージで捉えるという勉強法を行い、慶応義塾大学法学部に合格。
女装家として、バラエティ番組で活躍されています。舞台の台詞などは文字ではなく「景色で覚えている」と公表しています。
2016年の記事(SNS)
学生時代から記憶に苦手がある
ご自分の苦手と、その苦手への対応策を知っている事は大切な事だと思います
教科書を覚える時も「人物の顔に落書きをする」「どこかに線を引っ張ったりして自分用の景色を作る」などで覚えるようにしていたとのことです。
台詞については、共演者の立ち位置などが少し変わると、分からなくなってしまうことがあるそうです。
一方では「最終的には犬のしつけみたいに繰り返し、クセをつけて身体に覚え込ませる」と発言していることから、並々ならぬ努力を普段からしていることが伺えます。
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