[発達障害] Part3  学習障害の判断

職場でのコミュニケーションを示すイラスト
学習障害は、発達障害の中でも判断の難しい障害

学習障害はいつ分かる?診断の年齢は?

学習障害に関する情報はあまり多くはありません。

まして約20年前、私の息子が学習障害だというのは、情報自身が少なく、小中高の先生方でも、高齢の先生になると知らない方がおられました。息子の学習障害を疑って教えてくださったのが、小学6年生のときの、若い先生でした。

今現在、小学生の中に数%の学習障害児がいると言われています。

学習障害(LD)の主な症状はなんでしょう?

医学的な分類では学習障害は主に
1.読字障害(ディスレクシア)・・・読みの困難
2.書字表出障害(ディスグラフィア)・・・書きの困難
3.算数障害(ディスカリキュリア)・・・算数、推論の困難
の3つの種類に分けられます。

読字障害があると、結果的に書くことも難しくなるので、読字障害は書字表出障害(を書くことの障害です。)を合併している場合も多くあり、「読み書き障害」と呼ばれます。

私の息子は、「読み書き障害」の部分に入ります。

学習障害の症状はひとりひとり異なり、障害の重さにも差があるため、発見するのに時間がかかると思います。

学習障害は、発達障害の中でも判断の難しい障害のひとつと言われています。その理由は、学習障害には知的面の遅れがなく日常生活で気づくことが少ないからです。

なぜなら私の息子のことを振り返ると、小学校入学して、普通に通学し、お友達とも遊び、コミュニケーションも十分取れているならば、疑う余地がありませんでした。
確かに学習に関しては、テストの点数は思わしくなく、学校の勉強は苦手なんだろうなという程度の考えたかでしたので、無理やり勉強を矯正する、私達夫婦ではなかったので、ノビノビと学校生活を送ってくれれば良いものと思っていました。

ここで紹介している診断基準は世界的基準であるDSM-5の診断基準です。
ざっくりと紹介しておきますね。

以下の症状の少なくとも1つが存在し、少なくとも6カ月間持続していることで明らかになる場合。

1. 不的確または速度が遅く、努力を要する読字。

2. 読んでいるものの、意味を理解することの困難さ。

3. 綴字の困難さ。

5. 数字の概念、数値、または計算を習得することの困難さ。

6. 数学的推論の困難さ。

何か難しい表現ですね。(^_^;)

ある方がネットに噛み砕いて、上記の内容をこのように表現されていたのを紹介します。

「学習障害とは、基本的には、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち、特定のものの習得と、使用に著しい困難を示す、様々な状態を指すもの」と定義づけられています。

 

では、どのようにして学習障害の判断をするのか

1恐れず小学校の先生に客観的に意見を聞いてみる。

親が悩んで心配して、子供に逆にストレスを与えるような言葉や行動がかえって親子ともども健康的な関係が崩れてしまいます。

私の息子が学習障害に気づいた切っ掛けを小学校六年生の時の、担任の先生が教えてくださいました。
近年の若い先生方は、学習障害について学んでおられるようなので伺ってみてはいかがでしょうか。
ただ小学校低学年で学習障害であるのか無いのか、難しい判断だと思いますが、一つの目安として聞いてみる。まずそこからだと思います。

2発達障害者支援センターを利用する。

私の息子も当時は家庭相談センターというところに案内され相談に行きました。
現在は発達障害者支援センターなどが設置されていたりするので、訪ねられると良いとおもいます。

当たり前のことですが、まず第一歩。

まずは子供の現状を知り、親自身が子供にどのようにサポートできるのか、情報を入手して準備していきたいものです。
大切なのは「知的発達に遅れはない」という事を認識しておきましょう。

全ての能力に困難があるのではなく、限られた能力だけに困難があります。それが学習障害と言われるものです。
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